まさかの〝水入り〟にも巨人・阿部慎之助監督(45)は冷静だ。16日の阪神戦(甲子園)は巨人・山崎伊織と阪神・村上頌樹の投げ合いとなった。お互い1失点と一歩も譲らず、救援陣も踏ん張り1―1で9回が終了した。

 ここで一気に雨脚が強まり中断を経てコールドによる引き分け。阿部監督は「ミスも出て負けなかったのが大きいかなと思います」とポツリ。7回一死二塁で山崎伊が木浪を投ゴロに打ち取り、挟殺プレーとしながら連係ミスで一死二、三塁とし、犠飛で失点した場面を挙げた。

 指揮官は「ああいうミスが出たら負けるんだけどね。(山崎)伊織が頑張って投げてくれて、よく1点で抑えた」と自ら適時打を放ち、7回1失点の先発右腕に最敬礼だった。

 川相内野守備コーチは「1プレーで(アウトを)2つ、(三塁の坂本)勇人が取ろうと思ってね。先にバッターランナーをセカンドで取ろうと思って、起きたプレー。練習していたプレーなのでね。(併殺を)目指してやったことが、ああいう形になったので、悪くはなかったと思います」と全力プレーのナインをかばった。