令和6年能登半島地震復興支援として行われた西武園競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 ゴールド・ウイング賞」は最終日の23日12Rで決勝戦が争われ、8番手からのまくりが届いた真杉匠(25=栃木)がV。GⅢ優勝は昨年5月の宇都宮以来4回目。2着は深谷知広で、5車結束の地元勢は平原康多の3着が精いっぱいだった。

 昨年夏にGⅠオールスターを制した思い出の地で復活の狼煙を上げた。「地元が前を取って(車番が悪い自分たちは)突っ張られるだろうな」と戦前は苦しい戦いを想定していたが、深谷が前受けし、埼玉勢の先行に対し先まくりで襲い掛かったことでチャンスが生まれた。「6番手で並走するより(8番手で)いいかなと。先に動いたら浮くと思ったので深谷さんが行くのを待って踏んだ。届いて良かった」と開き直りが功を奏した。

 今年は1月の練習中を含めすでに2回も落車しており「フレームもダメになったしケガ続きでどうなっちゃうんだろう」と不安もあったが「新車も日に日に良くなっていたし悪い流れも断てたと思う。これで自信を持ってダービーに臨めます」と胸を張った。今シリーズでつかんだ自信を手土産にダービーへと向かう。