中日は29日のDeNA戦(バンテリン)に11―1で大勝。今季初の2桁得点で貯金を「1」とした。

 負ければ4日以来の借金生活転落になるところを救ったのは3番・カリステ、4番・中田翔、5番・細川成也のクリーンアップだった。3回二死一、二塁から「打ったボールはストレート。強い打球を打つことができた。先制点を取れてうれしいね」というカリステの中前適時打でまず1点。さらに一死一、三塁から中田の打球はライト前への浅い飛球となったが、右翼・度会がダイビングキャッチに失敗し後逸。「打ったボールはカットボールかな。当たりは良くなかったけれど、なんとか落ちてくれて良かったです」という中田の適時二塁打で3―0。そしてトドメが「打ったボールはストレートです。打線の勢いにうまく乗ることができました。追加点を取れて良かったです」という細川の中堅フェンス直撃の適時二塁打でこの回、一挙4得点でドラゴンズが試合の主導権を握った。

 この日の中日打線はこれだけでは終わらない。5―0で迎えた5回には木下が左翼席へ今季1号2ラン。6回には一死満塁から「打ったボールはチェンジアップだと思います。浮いてきたボールをしっかり振り抜くことができました」という細川がプロ初となるグランドスラムを左翼席へたたき込んで11―0として試合を決めた。

 投げては先発・松葉が9回7安打1失点で今季チーム初の完投勝利。投打ががっちりかみ合った中日が再び〝貯金生活〟に突入した。