2024年春の叙勲受章として29日付で「旭日双光章」を贈られた元プロレスラーのタイガー・ジェット・シン氏(本名ジャグジット・シン・ハンス=80)に、RIZINの榊原信行CEO(60)がお祝いのコメントを送った。

 シン氏は04年からプロレスイベント「ハッスル」に参戦した。ハッスルは総合格闘技イベント「PRIDE」と同じ「ドリームステージエンターテインメント(DSE)」が運営。榊原CEOはDSEで社長を務めていただけに、受章を「本当にすごいことですよね。おめでとうございます」と喜び、祝福する。実は榊原CEOのシン氏との〝初遭遇〟は約半世紀前にさかのぼるという。

「小学校5年生くらいの時、愛知の半田市民ホールっていう会場で(アントニオ)猪木さんとシンがタッグマッチで対戦するのを見に行ったんですよ。ワールドプロレスリングで見て『こんなひどいヤツいないよな』って思っていたタイガー・ジェット・シンを初めて生で見て、震え上がったんですよ」

 RIZINで広報を務める笹原圭一氏が陣頭指揮を執るハッスルに参戦した当時を「そのタイガー・ジェット・シンを笹原が『ハッスルで使う』って言うから、控室に会いに行ったらムッチャいいヤツだったんですよ。最初、わからなかったもん。『こんなに礼儀正しくてしっかりした人なのか』って思いましたよ」と笑顔で振り返る。

 その上で「でも、本当にすごく感慨深くてうれしかったんですよね。あんなに子供の時に怖くて震えあがったタイガー・ジェット・シンと仕事ができて、本当にうれしかった」と目を細めた。

 改めて受章を「本当にすごいと思います。プロレスや格闘技界は社会の人たちに元気や勇気を与えているので、これからも名誉ある賞を功労者には与えてもらえるといいと思います」と祝福。そして「我々も猪木さんやシンほどはできないにしても、少しでもみなさんに元気や勇気を与えられるような大会をしていきたいです」と決意を語った。