ボートレース平和島のGⅡ「モーターボート大賞〜GⅠ・GⅡ優出者バトル〜」は19日の最終日、12Rで優勝戦が行われ、奈須啓太(40=福岡)がインから逃げてGⅡ初制覇を達成した。通算では15回目の優勝。
 
 予選トップ通過だった栗城匠が5日目準優12RでFに散り、転がり込んできた大一番の絶好枠に「正直こういう緊張感は味わったことがなかった。このタイミングでくるかと。うれしいというより複雑な気持ちだった。レースが近づくにつれ緊張した」と胸の内を吐露した。

 それでも「せっかく乗せてもらったチャンス。できる限り、行こうと思った」。気持ちを入れてコンマ04のトップスタートを決めると、1Mまくらせず差させず先マイ。バックで突き放す完勝劇を披露した。エース級の48号機も「レースにいくと力強かったし、良かった」と最後まで動いてくれた。

 これで来年3月に若松で行われるSG「第60回クラシック」の出場権利を獲得した。「最近、調子が良くなくA2級だけど、今のままでは通用しない。これをきっかけに這いあがって上を目指して頑張りたい。上で走っている人たちに比べれば2軍じゃないけど、2軍と考えている気持ちがダメだった。上で走っている人に追いつけるよう頑張りたい」。地元の大舞台に向け、精進を誓った。