一流選手がもたらす効果とは? バレーボールのVリーグ王者・サントリーは20日、日本代表・高橋藍(22)と7月からの契約を結んだと発表。兄の塁(24)も在籍しており、藍と塁がチームメートになるのは、京都・東山高で塁が3年、藍が1年時の以来となる。

 2023―24年シーズンの藍は、イタリア1部モンツァでプレーオフ準優勝に貢献。世界のトップで戦う選手の凱旋に、バレーボール関係者は「藍選手は海外でも活躍し、今や日本には欠かせない選手。実力だけではなく人気面でも、スター選手が日本でプレーすることでメディアの注目度が増え、会場に足を運ぶ方が増え、日本バレーボール界全体の活性化につながるのでは」と歓迎ムードだ。

 日本で開催されるネーションズリーグ予選ラウンド第2週(福岡・北九州市、6月4〜9日)だけでなく、国内リーグでも藍のプレーを見られる点もプラスに働くという。同関係者は「次世代のための環境づくりやバレーボールの普及につながることで、未来の日本代表がみんな藍選手以上に活躍できる土台ができる。それぐらい藍選手が日本でプレーすることがもたらす影響が強いと思う」と強調した。

 かねて藍と塁は「兄弟でバレーボール界を盛り上げたい」との思いを抱いており、周囲の期待は高まるばかりだ。