皐月賞2024

[GⅠ皐月賞=2024年4月14日(日曜)3歳、中山競馬場、芝内2000メートル]

美浦トレセン

レガレイラは偉業達成なるか
レガレイラは偉業達成なるか

 レガレイラが76年ぶりとなる牝馬での皐月賞制覇を目指す。年末のホープフルSを制してから予定通りの本番直行。この中間も順調で、楠助手は「2週前あたりからスイッチが入って、いいほうに変わってきましたね。毛ヅヤやカイバ食いなど、健康状態も良好です」。ギリギリまで鞍上が決まらなかったが、調教でも乗っている北村宏なら問題はないだろう。

 王道トライアルの弥生賞を制したコスモキュランダは、鞍上に迎えた“マジックマン”モレイラが2週連続でのGⅠ制覇を狙う。山﨑助手は「上がり勝負はキレる馬に劣るので、ペースを見ながら自分でレースをつくりたいですね。前走は理想的でした。ある程度流れてくれれば」と、作戦は先手を取っての押し切り策。加藤士調教師は「荒れ馬場は合っているし、スムーズならチャンスがあるはず」と虎視眈々だ。

栗東トレセン

 デビュー2連勝で共同通信杯を制したジャスティンミラノ。世代トップのポテンシャルを持っているのは明らかだ。友道調教師は「前走のような遅いペースでも折り合いがつきましたし、追っても瞬時に反応できて、長くいい脚が使えますね」とセールスポイントを強調する。「つくところに筋肉が出て、前走に比べて本当に良くなっていると思います」とあれば勝ち負け必至か。

 ジャスティンに共同通信杯で敗れたジャンタルマンタル。鞍上の川田は「とても力みは強かったですけど、なんとか我慢してくれたなという感じでした」と振り返り、皐月賞の2000メートルについて「これは本当にトライだと思っています」と打ち明けた。

 安定した取り口を続けるシンエンペラー。初タッグを組む坂井は「2年前のアルカナのセリで初めて見た馬で当時から目立っていました。新馬の前から調教に乗せてもらって素質はGⅠ級だと思っていました」とこれまでの縁を振り返る。今週の追い切りの感触に「相変わらずいい馬だと思いました。フットワークが他の馬と違って、その中でも推進力もありますし、素晴らしい馬です」とベタ褒めする。

 決め手という点ではトップクラスのビザンチンドリーム。ここは追加登録料を払っての参戦だけに気合も入っているはずだ。「過去2回のレースぶりなら輸送は大丈夫そう。落ち着いて競馬に臨めれば最後は脚を使ってくれると思います」と久保助手は期待を込める。

 毎日杯で圧巻の6馬身差逃げ切りVを演じたメイショウタバル。「1週前追いが思った以上に速くなって、今週も時計は出たけど、問題はないと思う。状態は維持しているよ」と石橋調教師は好調キープ宣言。

著者:東スポ競馬編集部