青葉賞2024
[GⅡ青葉賞(ダービートライアル)=2024年4月27日(土曜)3歳、東京競馬場・芝2400メートル]
舘林(美浦南)皐月賞馬ジャスティンミラノは東京で2戦2勝。ダービーに向けて不安要素がほとんど見当たらないな。
山河(美浦坂路)同じ東京二四が舞台なのに、なぜか青葉賞組は本番が勝てません。よほど強力なインパクトを残す勝ち方でないと〝1強〟の図式を崩すのは難しいですね。
舘林 ただ、実戦で能力を出し切れていない組はまだ見限れないぞ。トロヴァトーレは最終追いの時計こそ目立たないが、1週前に3頭併せの真ん中で鋭く伸びて最先着。高いポテンシャルを再認識させる豪快な動きを見せていたんだ。弥生賞(6着)の時も気配は良かったが、さらに調子を上げてきたとあれば、ダービー候補に名乗りを上げても不思議はない。
山河 世間的な評価は木村厩舎2頭のほうが高そうですけど?
舘林 正直、マーシャルポイントの気配はもうひとつ。それよりはヘデントールのほうが上かな、という程度なんだよな。だったら、中間から小気味良い脚さばきが目立っているディマイザキッドが面白いぞ。最終追いのフットワークも実に軽快だった。最終追いは軽めだったウインマクシマムも中間は好調教を連発しているように仕上がりは万全だ。
山河 堀厩舎としては珍しく最終追いを坂路で行ったデュアルウィルダーも良かったですよ。3頭併せで古馬2頭を圧倒したように、前走時からさらに調子を上げてきました。
松浪(栗東トラック)関東馬は厩舎ブランドだけで人気しそうなタイプが多いな。だったらパワーホールの出番。攻め駆けするタイプとはいえ今週は迫力あるフットワーク、ラストの伸び脚ともに文句なし。週刊誌の印通りの人気だったら、オイシイ配当にありつけるぞ。
舘林 それより気になるのは地味な最終追いの数字なのにA評価の坂路組だ。どういうカラクリなんだ?
清水(栗東坂路)輸送を考慮し直前は控えましたが、中間の調整は至って順調ということです。シュガークンは体がしっかりして以前よりも調教で動けるようになってきました。サトノシュトラーセも一本調子な面が解消されたように成長が感じられます。まあ、両方とも松浪先輩の受け売りですけど。
山河 ショウナンラプンタは同じ坂路だけどラスト12・4秒としっかり脚を伸ばしたね。
清水 馬場の荒れた時間帯でしかも2本目の登坂を考慮すると価値のある数字ですね。大型馬を感じさせないスピード感満点の動きで、これは文句なしにボクのジャッジでA評価です。
著者:東スポ競馬編集部