NHKマイルカップ2024

[GⅠNHKマイルカップ=2024年5月5日(日曜)3歳、東京競馬場・芝1600メートル]

 舘林(美浦南)エコロブルームが直前回避でゴンバデカーブースは木曜追い。となると水曜追い切りの美浦組で主役は普通にアスコリピチェーノになるな。

 山河(美浦坂路)ここ2戦は栗東滞在で最終追いは栗東ウッドでした。直接チェックするのはGⅢ新潟2歳Sの時以来ですね。

 舘林 心配していた点はデビュー以来、初めて間隔を詰めて使うことだが、中間の調整過程を見る限りまったく問題はなさそうだ。馬体の張りや毛ヅヤは申し分ないし、1週前の動きも迫力満点。最終追いも流した程度でラスト11・1秒を計時だからケチのつけようがないな。桜花賞の時から一段階、上の状態に仕上がったとみていいぞ。

迫力満点の動きを見せたアスコリピチェーノ(右)
迫力満点の動きを見せたアスコリピチェーノ(右)

 山河 扱いが難しいのが2戦連続で期待を裏切ったシュトラウスですけど…。

 舘林 やはり見栄えのする馬体やフォームを見ると素材そのものは一級品なんだよな。どうしても折り合いに配慮した調整内容になってしまうが、追い切りを見る限りでは行きたがるような面はなかった。楽々と好時計を叩き出したように状態も申し分ないし、あとは自分との闘いだな。

 山河 重賞未勝利ですがボンドガールも素質は高いですよね。

 舘林 前走時よりも身のこなしがキビキビとしてきたし、伸び脚も実にシャープだった。半年ぶりを使っての上積み幅は大きいとみていい。併入フィニッシュのロジリオンはいい意味で状態をキープしているし、この馬の力は発揮できそうだ。で、関西馬のデキはどうなんだ?

 松浪(栗東トラック)今のダノンマッキンリーを千四専用馬扱いすると痛い目に遭うかも。以前は行きたがる面が強く調教でも加減せざるを得なかったけど、精神面が成長したことで普通に追い切りができていますから。

ジャンタルマンタルは鋭い伸びでフィニッシュ
ジャンタルマンタルは鋭い伸びでフィニッシュ

 清水(栗東坂路)こっちではまずは順当にジャンタルマンタル。間隔が詰まっているので、しまい重点の追い切りでしたがラストの伸びはさすがでした。精神的な高ぶりも見せていませんし、能力は発揮してくれそうです。

 山河 いつもはA評価連発なのにほかはBばかりだね。全部、スパッと切り捨てていいのかい?

 清水 ディスペランツァとノーブルロジャーの吉岡厩舎勢は土曜(27日)が実質的な最終追いで速い時計をマークしていますから。あくまで水曜の内容が〝B〟ということで、ともに好調はキープしています。

※5月1日午前9時現在(変更・修正の可能性あり)
※5月1日午前9時現在(変更・修正の可能性あり)

著者:東スポ競馬編集部