市内柳川在住のカメラマン・関健作さん(40)が、今年5月に世界最高峰のエベレスト(8848m)の登頂と道中の撮影に挑戦する。2月20日には、秦野市役所を訪れ高橋昌和市長に意気込みを語った。

現在プロのカメラマンとして活躍している関さん。千葉県出身で、順天堂大学スポーツ健康科学部を卒業後、2007年から3年間ブータンで体育教諭として勤務。日本に帰国後、カメラマンとして活動を開始し、20年に家族とともに秦野に越してきた。

20日の市長表敬では、自身の挑戦に至るまでの経緯や、現在行っているトレーニングについて高橋市長と歓談。ランニングなどを始めとした体力づくりとともに、分厚い手袋を付けながらロープをつかむ練習を地元の鍋割山などで行っていることなどを話した。

ガイドの言葉がきっかけ

もともと登山が趣味で、特にヒマラヤ山脈の旅を好んでいた関さん。ヒマラヤ山脈にそびえるエベレストには自然と憧れを抱くようになった。きっかけは昨年11月、標高6000m超えのヒマラヤ山脈の一角イムジャツェに登頂した際の現地ガイドの言葉。「君ならエベレストにも登れるかもしれない」。その一言が背中を押した。「著名な登山家が事故で無くなる40代前半の年齢が自身にも迫る中、『今しかない』という思いが湧いてきた」と話す。

今後は、4月初旬にネパールへ出発し、エベレストの各地点でキャンプを設営。各キャンプで高度に体を慣らしながら登り、5月末ごろの登頂を目指す。4〜5人のチームで挑戦する中で、自身や仲間の様子も撮影する予定だ。「恐怖心もあるが、世界一の稜線をこの目で見てみたいという思いが強い。挑戦する姿が周囲の人に勇気を与えられたら」と意気込む。

また、3月10日(日)には上公民会2階ホールで「関さんを応援する上小学校PTA有志の会」主催の関さんの講演会が行われる。時間は午後3時から4時30分。問い合わせは吉田さん【携帯電話】080・5528・1491へ。