「かながわの花の名所100選」に選ばれている住吉ざくら。40回目となるさくら祭り開催を前に、3月16日には地元町会の有志ら60人が桜並木にぼんぼりを設置した。30日(土)には式典と5年ぶりにパレードも行われる。

渋川の両岸や中原平和公園に設置されたぼんぼりの数は約500個。4月6日(土)まで行われる祭りを華やかに演出する。今年は記念事業として、近隣の小・中・高校にも参加を呼び掛け絵画を展示。住吉高校や住吉、井田、今井の各中学、住吉、木月、苅宿、東住吉の各小学校の児童・生徒が横180cm・縦90cmほどのパネルに桜をテーマにした色鮮やかな絵を描き、さくらの小路沿いに14枚並べられた。

30日には住吉公園側から平和公園につながる正面入り口に、な高さ8mの巨大アーチ型エアドームを設置。午前11時20分からステージで消防音楽隊の演奏があり、パレードは午後1時に出発。ガールスカウトを先頭に、吹奏楽や浴衣姿の婦人部のメンバーらが連なって練り歩く。

「未来に残したい」

住吉観光協会の内田治彦会長は「町会の垣根を越えた地域の人々の輪が広がり、思いをつなげてここまで来た。10年、20年とこれから先も人々の絆と桜を残していきたい」と思いを込める。

住吉ざくらは、1948年に地元有志によって治水対策を兼ね、渋川沿いに植樹されたのがはじまり。春には250本のソメイヨシノが約2Kmにわたって咲き誇る桜の名所として知られる。近年は老木化も進むが、昨年は40周年のプレ企画として同協会が主体となり最初の整備から約75年ぶりに植樹を実施。虫がつきにくく管理しやすいという桜の品種「ジンダイアケボノ」を渋川沿いと平和公園に計4本植えるなど、保全活動にも力を入れている。