多摩老人福祉センター(中野島)で3月13日、往年の名曲をピアノの伴奏に合わせて歌う「みんなで歌おう!あの頃の歌」と題した取り組みが行われた。

同センターで4年前に同様の趣旨で企画されたものの、コロナ禍により不開催に終わった取り組みを改めて実施した。

当日は午前と午後の2部構成で延べ約70人が参加。横浜市の保育専門学校などでピアノ講師をしている小菅恵子さんの進行と伴奏で、『上を向いて歩こう』『いつでも夢を』『浜辺の歌』『神田川』『また逢う日まで』といった耳なじみのある唱歌や昭和歌謡など約20曲を歌唱した。

最初は控え目だった参加者の歌声も、青春時代を思い出しながら徐々にボリュームアップ。最後の『三百六十五日のマーチ』は全員で「ワンツーワンツー」と腕を上げ下げして元気よく歌い、会場に笑い声が響いた。

登戸から訪れた73歳の女性は「昔コーラスをしていたけれど大きな声で歌ったのは久しぶり」と話し、「せっかくだから歌わないと」と積極的に曲のリクエストも。企画を担当した同センターの宮城奈美さんは「皆さんとても良い顔で帰られた。やって良かった。定期的に企画できたら」と笑顔で振り返った。