小田原市立三の丸小学校の4年1組と2組が3月30日(土)と31日(日)に、小田原城址公園二の丸広場で開催される「小田原かまぼこ桜まつり」で小田原漆器や流木アートなどの販売を行う。

今年度の総合学習による取り組みで、小田原漆器を取り扱う大川木工所と薗部産業や、お茶と紙の老舗小田原江嶋、小田原蒲鉾協同組合の伊勢兼の市内4社が協力して行われるプロジェクト。

児童は社会科の授業で「地域で受け継がれてきたもの」という単元で小田原漆器について学習。歴史や作り方などを学び、伝統工芸品をたくさんの人に知ってもらうため総合学習の一環でPR活動に取り組むことになった。さらに、能登半島地震の震災状況をリアルタイムで見聞きする中で物を販売してその収益を募金しようと考えた。

2月28日には、1組を代表して内田桃李さん、山室海帆さん、江島諒さんの3人が協力会社にプロジェクトの説明を行い、販売に向けて意見交換を行った。山室さんは「たくさんの人に売って、能登半島の人を助けたい」と話した。

当日は、伊勢兼のかまぼこ板を加工したコースターと江嶋の金平糖のセット商品や、薗部産業のお椀、児童が作った流木アートを4年1組の児童が販売する。4年2組は、大川木工所の商品を販売し、購入者には児童が作ったクリアファイルやキーホルダーなどをプレゼントする。また売り上げの一部は環境保全団体のWFFとセーブ・ザ・チルドレンに寄付される。

小田原かまぼこ桜まつりの実行委員長も務める伊勢兼の杉山勇人さんは「物を売って寄付するという体験が今後の子どもの活動につながれば」と話している。