横浜市は3月22日、横浜市内での地域まちづくりに関して特に著しい功績のあった活動や、都市景観の創造や保全に寄与したまちなみを構成する建造物等を表彰する「横浜・人・まち・デザイン賞」の受賞団体を発表した。11回目の開催となった今回は、地域まちづくり部門7件、まちなみ景観部門4件の計11件が表彰された。神奈川区内からは前者で、ローカルメディア「かんだいじナビ」が受賞した。

かんだいじナビは神大寺で生まれ育った頼栄明さんが2020年8月に立ち上げたサイト。コロナ禍で時間的余裕が生まれたときに、「近所の情報は、知っているようで知らないし、調べてもなかなか見つからない。だったら自分で作ってみよう」と神大寺周辺の超ローカルメディアとして、まちの店舗やイベントなど地域情報を発信してきた。

ユーザーとしてだけでなく発信側としても地域住民が活躍する点もかんだいじナビの特徴。地域ライター・ボランティアによる住民目線の投稿は”知りたい”がつまっている。「サイトの主役は地域住民。発表や地域貢献の場所として、かんだいじナビを使ってもらいたい」と頼さんは狙いを話す。

一昨年に始まった「かんだいじナビフェスティバル」をはじめ、地元飲食店や自治会、学生と連携した企画やイベントも実施するように。また区内や日本各地にも、かんだいじナビに倣ったサイトも続々と誕生していっているという。頼さんは「地域みんなのプラットフォームとして、色んな出会いや発見が生まれる場所にしていきたい。いつか全国に『○〇ナビ』が立ち上がったら嬉しい」と夢を語る。