4月6日から15日まで続けられている春の全国交通安全運動の開始に先立ち、緑区交通安全対策協議会は4月5日、JR鴨居駅周辺で交通事故防止に向けた啓発キャンペーンを実施した。

当日は緑区役所、緑警察署をはじめ、交通安全分野の関係団体などから約50人が参加。自転車・電動キックボードなどの利用時のヘルメットの着用や、子どもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践、「思いやり・ゆずり合い」運転の励行などを伝える啓発用のチラシなどを配布しながら、行き交う人たちに交通ルールの順守を呼び掛けた。

緑警察署によると、人身交通事故の発生件数は、県内全体では減少傾向で推移しているものの、区内では昨年に続き増加傾向となっている。今年1月1日から4月4日時点までに、緑区内で発生した人身交通事故は119件。過去5年の平均値(99・3件)と比較した増加率は4日現在、市内ワースト2位だという。

緑区交通安全対策協議会の会長でもある佐藤康博緑区長は「一瞬の気の緩みが悲惨な交通事故につながる。区内の事故を一件でも少なくするために協力をお願いしたい」とあいさつ。緑警察署の金成賢一署長は「自転車やオートバイだけでなく、今年は歩行者の事故も多い。皆で連携し、交通安全の輪が広がるようにしていきたい」と呼び掛けた。