それに、遠足に行くバスでとなりになるということは、「クラスがいっしょ」という共通点があるんだから、クラスのことを話題にしてもOKです。「うちのクラスって、ほかのクラスよりにぎやかだよね」「この間の学級会で先生が話していたことはおもしろかったね」といった話題を、あらかじめいくつか頭に入れておいてもいいんじゃないかな?

相手がまったく話してくれないときは?

どんなに話しかけても、相手が反応してくれなかったり、ちょっとめんどうそうな態度をとられたりすることもあるよね。そういう場合には、放っておいてもいいと思います。

無視されたときには、「きらわれてるのかな?」なんて考えずに、「具合が悪いのかもしれないな」「疲れているのかな?」と考えて、そっとしておいてあげてください。

話しかけてもだまっている子の中には、言われたことにうまく反応できないタイプの子もいるんだよね。

体調が悪かったり決まったことにしか関心をもてない子もいます。そういう子は、決して意地悪なわけでも、冷たいわけでもないということは、理解しておきたいよね。

それに、どんなに反応がなくても、少しずつ話をしていけば、「この人、悪い人じゃないんだな」とわかってくるものです。だから、相手の反応があまりよくなくても、あまり気にせずに、いくつかの話題について話してみてほしいんです。そのうち、とつぜん話にノッてくることもありますから。

POINT 相手と「同じ」ことを見つけてみよう!

<グループで遊んでいる子たちの仲間に入りたいけど、ふだんはあまりいっしょに遊ばない子たちばかりで声をかけづらい>

基本)「入れて」って言おう

できる!)断られたらそのときはあきらめて他の子と遊ぶ

これだけでもOK)やさしそうな子に声をかけてみよう

<だれか一人にでも「入れて」って言ってみよう>

仲間に入りたいときには、「入れて!」と言うのが基本なんだ。

こればかりは、勇気を出して声をかけるのがいいと思います。

でも、なかなか声をかけにくいこともありますよね。とくに、グループの子たちの仲がよさそうだと、入りにくそうでもありますし、「声をかけちゃ悪いな」なんて思ったりもするよね。

そんなときには、グループの子たちをよく見てみてほしいんです。その中に、グループのメンバーじゃない子にもやさしく接していたり、気づかいができていたりする子がいないかな? そういう子を探してみて、その子に「入れて」と言ってみてください。きっと「いいよ」と言ってくれると思うよ。