春山シーズンを前に、富山県警山岳警備隊が本格的な救助訓練をスタートさせました。北アルプス、特に富山県での遭難件数は3年連続で増加していて、北陸新幹線の敦賀延伸で、登山に訪れる人も増えるとみられ、山岳警備隊は態勢を強化して春山警備にあたります

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新人を含む富山県警山岳警備隊員28人は、12日、富山県立山町にある国立登山研修所で、高さ15メートルある岩壁を使い、救助の基本となる岩登りや登山者が宙吊りになった状態で助けを求めていることを想定し、救助の手順を確認しました。

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富山県内における去年の遭難件数は134件と3年連続で増加していて、ことしは北陸新幹線の敦賀延伸もあり、県内での登山者が増える見込みで山岳警備隊はゴールデンウィークの期間中、室堂警備派出所などに常駐する隊員を増員して警備態勢を強化します。

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新人隊員も気合を入れています。

新人隊員・折居慎斗さん:
「ようやく憧れていた山岳警備隊に入れて、まだまだ力も及ばないんですけど、いち早く先輩たちに追いつけるように努力していきたいと思っております」

山岳警備隊・飛弾晶夫隊長:
「富山の高山地帯においてはまだ雪が残っています。あと気圧配置によっては降雪も十分考えられますので事前に山岳情報も知っていただいて安全に登山に来ていただきたいと思います」