犯罪捜査や行方不明者の捜索など警察活動に協力する「嘱託警察犬」。富山市の公園では17日、嘱託警察犬の審査会が開かれ、犬と飼い主が日ごろの訓練の成果を発揮しました。

舟本真理キャスター:「年に一度開かれている嘱託警察犬の審査会。ことしは21頭のワンちゃんたちが審査にのぞんでいます」

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富山県警では一般家庭で飼われている犬を警察犬に嘱託するための審査会を毎年開いていて、この日は、シェパードや柴犬、ゴールデン・レトリーバーなど21頭とその指導者14人が日ごろの訓練の成果を競いました。

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審査科目は飼い主の指示に従う「服従」や、遺留品のにおいなどから犯人の足跡をたどる「足跡追求」、行方不明者を探す「捜索救助」など4つです。

柴犬のチャコちゃんは去年の審査会で残念ながら合格できず今年は再チャレンジ。飼い主いわく、マイペースな性格だというチャコちゃん。捜索救助では時間がかかりましたが、見事、発見することができました。

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チャコちゃんの飼い主 笹川寮子さん:「ドキドキだったが自分で判断して2回も見つけてくれてよかった」「頑張ったねって、よかよかみたいな感じ」

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嘱託警察犬は民間で飼育、訓練され警察の要請に応じて行方不明者の捜索や犯罪の捜査に貢献しています。

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県警によりますと、去年、警察犬が出動した件数は134件でそのうち最も多かったのは行方不明者などの捜索救助です。

行方不明者の捜索に不可欠な相棒…

去年、行方不明者を発見したホワイトシェパードのクムくん。射水市で行方がわからなくなった10歳の男の子の捜索に出動し、得意の嗅覚を駆使してわずか30分で見つけ出しました。

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クム君の飼い主 石川はなさん:「出ることに必死だったので、見つかったときはよかったなと思いましたけど、まだまだ未熟なので…」

審査会でも1年間の練習の成果を出し切りました。

クム君の飼い主 石川はなさん:「頑張ったね」「犬にしたら遊びみたいなものじゃないですか。別に誰かを探すっていう意識がないので。楽しんで、クムが嬉しそうにしているのがよかったなって」

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舟本キャスター:「クムちゃんはどんな存在?」
クム君の飼い主 石川はなさん:「かけがえのない、子供です」

審査の結果はおよそ1週間で飼い主に通知されるということです。県内の嘱託警察犬の数は2008年の38頭をピークに年々減少していて、昨年は16頭でした。

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県警は「警察犬は犯罪捜査や行方不明者の捜索に不可欠な相棒」だとして、より多くの飼い主に審査会への参加を呼びかけています。

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