秋田県は、21日、ツキノワグマ出没警報の発令と入山禁止措置をとり、青森県・岩手県・宮城県・山形県の近隣4県に、入山禁止措置の周知などを要請しました。

秋田県では春先からクマの目撃情報が多く、4月15日にツキノワグマ出没注意報、18日に出没警報を発令して注意を呼び掛けていましたが、隣県にも注意を呼び掛ける範囲を広げた形です。

【秋田県内でのツキノワグマ出没警戒の発令及び入山禁止措置周知】

現在、入山が禁止されているのは以下の地域です。※5月20日現在

○小坂町樹海ライン(県道2号)沿い
○鹿角市十和田大平地区
○鹿角市十和田高原地区
○鹿角市八幡平地区
○仙北市玉川地区

また、入山可能な地域でも鈴やラジオの音を出すことを呼び掛けています。

ほとんどのクマは人の気配を感じると逃げるので、音出しは有効な事故防止策です。やぶの近くや沢・河川沿い、見通しの悪い場所では特に音を出して、人の存在をアピールし、クマとの鉢合わせを避けるよう呼び掛けています。

【人が襲われたとみられる事案も】

秋田県鹿角市の山林では、今月15日から山菜採りに出かけた60代男性が行方不明になっています。

18日、警察が「山林で倒れている人がいる」との通報を受けて山林に向かいましたが、警官2人がクマに襲われてケガをしました。


警官が襲われた場所の近くには顔に傷がついた男性1人の遺体が発見されていて、クマに襲われた可能性があるとみられています。