秋田県の山中で、警察官が遭難した男性を発見した直後、クマに襲われてけがをした。3日経った今も、安全確保ができず、搬送のめどは立っていない。
■市がワナ設置も…クマの捕獲されず
旬を迎えている「ネマガリダケ」。この山菜をとるため、秋田県鹿角市の山林に入った男性(64)が15日、行方不明になっていた。
鹿角市十和田大湯の樹海ライン周辺の山は、入山禁止になっていて、看板が立てられている。また、警察は入山禁止のアナウンスをして、パトロールをしている。
「鹿角警察署です。すでに山に立ち入っている人は、早急に車に戻るようお願いします」
18日に「倒れている人がいる」と、警察に一本の通報が入った。
通報を受けた警察などが9人で捜索を開始。行方不明になっているとみられる男性を発見し運び出そうとしたが、その際、警察官2人がクマに襲われ、腕や顔などに大けがを負った。
翌日、安全確保が難しいことからヘリコプターで捜索を行った。
人が倒れている場所を特定したが、市が設置したワナにクマはかかっておらず、男性を搬送することはできていない。