天皇皇后両陛下が、石川県の避難所を訪れ、被災した人たちを見舞われました。

両陛下が乗られた特別機はエンジントラブルがあり、代わりの機体で、1時間以上遅れての出発となりました。

穴水町の中心部の商店街は、ほとんどの店が閉まったままです。
いまも46人が避難生活を送る地域の施設で、両陛下は、腰を折り、被災者の声に耳を傾けていました。
避難所で生活する米田吉朗さん(76):「やっぱり優しい人。泣けてきたというか。本当に心から心配していただきました」

そして、両陛下は、16人が亡くなった土砂崩れ現場では、深く一礼されました。

両陛下の被災地訪問は、まだ終わりません。
能登町城丸地区。津波が押し寄せて、流された住宅もありました。
天皇陛下:「何が一番大変でしたか」
白丸公民館・神田幸夫館長「慣れない集団生活なので避難者の方の健康を、一番、心配していました」
皇后さま:「ご自身は」
白丸公民館・神田幸夫館長:「私の家は、幸い壁が少し壊れたり茶わんが少し割れたり、大丈夫でした」

両陛下は、先月も、輪島市と珠洲市を訪問されています。3週間で2度目の被災地です。

穴水町の住民:「元気になって、街が復興できる。それしかない。自分よりも、ここ全体が、商店街が」
穴水町の住民:「日常がもどってほしい」