東京・新宿区の公園に設置された“あるベンチ”が物議をかもしています。
■“一風変わった形状のベンチ”に批判の声
賛否が分かれているのは、公園内にあるベンチです。背もたれはありませんし、座る面がアーチ状になっています。一風変わった形状のこちらのベンチが、SNSで注目を集めています。
「ホームレスが寝ないためでは?」
「『座るな』の意思表示がすごい」
ホームレスの人などが横になれないように、あえて居心地の悪いデザインにしているのではないかと批判の声が出ているのです。
ホームレスの人への支援活動をしている団体、自立生活サポートセンター・もやいは「このようなベンチを設置することが、ホームレスの人への排除的メッセージになったり、圧力になることを懸念しています」
また、この形状で座ったら、高齢者や幼い子どもなどが、誤ってひっくり返ってしまうのではないかという不安の声も投稿されています。
■自治体で広がる“排除アート” 街の人は?
長居しにくいデザインで、“排除アート”とも呼ばれるこのようなベンチは、新宿だけでなく様々な自治体に広がっています。
「ホームレスの人が時間つぶしてる。そうなってくると子どもたちが近づけないです。だから、あえてこういうベンチの形状したというのが正解かもありませんよね」
「滑って転ぶじゃないですけど、背もたれがあった方が安心するので」
「逆に子どもたちは。お馬さんにまたがるような感覚で結構楽しんでいる」