イランのライシ大統領(63)を乗せたヘリコプターが墜落し、大統領と同乗していた外相らが死亡しました。緊迫する中東情勢に影響はあるのでしょうか。
■悪天候が原因か? イスラエルは関与否定
大統領の無事を祈るイラン国民の願いは届きませんでした。
イランのライシ大統領らが搭乗したヘリコプターが深い霧の中、山岳地帯に墜落した事故。
「ここがまさに大統領らを乗せたヘリコプターが墜落した場所です」
この事故で、ライシ大統領を含む搭乗していた9人全員の死亡が確認されたということです。
「お会いできてうれしいです」
事故が起きる数時間前、隣国アゼルバイジャンとの国境付近を訪れていたライシ大統領。両国の共同プロジェクトとして進めていた、ダムと水力発電所の完成記念式典に出席していました。
「このダムができることで、物資や旅客の運搬の安全なルートを開設することができます」
その後、ライシ大統領は南に130キロ離れたタブリーズに向かおうとしましたが、その途中、およそ30キロの地点で墜落しました。イラン政府は当時、霧が濃く悪天候が事故を招いたという見方を示しています。
ガザ地区を巡って激しく対立しているイスラエルは、事故への関与を否定しています。