財務危機のAリーグ「オーストラリア・プロフェッショナル・リーグス(APL)」に新たな打撃だ。

オーストラリアの男女ともに国内トップディビジョンであるAリーグ。管轄のAPLは1月以降、観客動員低迷を主な要因とする経営状況悪化が報じられ、従業員の半数解雇や事業縮小を敢行した。

そこへ新たな打撃。豪『news.com.au』によると、リーグのTV中継の制作を一任していた「Global Advance」が27日に経営破綻。同社は即座に銀行の管理下に入り、国内でAリーグが放映されなくなるとの懸念が発生した。

ただし、この情報はAPLも事前に把握していたのか、2023-24シーズン残りの制作は別会社「NEP」への委託が事実上決まっているといい、今季中のTV中継には支障がないとのこと。男女ともに全試合の放映が担保されているという。

APLは27日深夜に緊急声明。

「本件はGlobal Advance社に期待を裏切られたもの。ファン、選手、クラブ…商業的取り組みに及ぼすリスクが心配です。私たちとしても失望しており、関係各所と協力して、APLに賠償金を請求します」

なんとか窮地は免れた模様のAリーグとAPLだが、これもラグビーやフットボール、クリケットに人気で後塵を拝すオーストラリアサッカー界の現実と言えるかもしれない。