SNSを通じて女性に対する恋愛感情を抱かせ、その後、投資話を持ちかけるロマンス詐欺の被害を銀行員がとっさの判断で未然に防ぎました。

4月1日、山梨県甲斐市内に住む40代の男性が山梨中央銀行 韮崎支店のATMを訪れました。

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男性はスマホを片手にATMを操作していましたが、送金が出来ずにいました。

その様子に支店の銀行員 雨宮愛梨亜さんが気が付き、男性に声を掛けたところ、送金額が200万円で、ATMの限度額を超えていることがわかりました。
 

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また、男性が手にしていたスマホの画面には、振り込み方法を説明する文面がありました。

そこには外国人の女性の名前があり、事細かに送金方法が書かれ、絵文字が多かったことが目に留まりました。

雨宮さんは「普通、そこまでは書かない」と、とっさに詐欺を疑いました。

雨宮さんは男性に送金相手をたずねました。
すると男性は…。
 


男性:
「SNSを通じて知り合った女性に送る」

さらに話を聞くと、男性は送金先について詳しく知らない様子だったことから、雨宮さんは上司に相談、男性を説得して送金をやめさせました。

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警察は詐欺の被害を未然に防いだとしいて、16日、山梨中央銀行韮崎支店と雨宮さんに感謝状を贈りました。

感謝状を贈られた銀行員 雨宮愛梨亜さん

感謝状を贈られた銀行員 雨宮愛梨亜さん:
「詐欺にかからないと過信しないで、ちょっと疑ってみるのが良いと思います」


 

警察によりますと男性にはSNSを通じて知り合った女性を名乗る人物から好意を抱かせるような文面が送られてきていて、その後に投資話を持ち掛けられていたということです。

このため、今回の手口はSNSを通じて恋愛感情を抱かせ、送金させるロマンス詐欺とみています。

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警察は一度も会ったことのない人からお金の話を持ちかけられたときや儲け話をするグループチャットに招待された時は、詐欺を疑うよう注意を呼びかけています。