スポーティかつアヴァンギャルドなルックスで愛されるタグ・ホイヤー モナコが、複雑機構を搭載したオートオルロジュリー「モナコ スプリットセコンド クロノグラフ」となってウォッチズ・アンド・ワンダーズに登場。メゾンの世界観が凝縮された新しいマスターピースの誕生です。

●100年以上の歳月を重ねて結実したスプリットセコンド クロノグラフの最新形

 1860年の創業以来、絶え間なく技術革新に取り組んできたタグ・ホイヤー。黎明期よりスポーツやモーターレーシングの世界に深く関わってきたメゾンは、プレイヤーたちの挑戦をサポートすべく、高精度な計時機能を備えた装置の開発にかなり早い段階から着手していました。

 そうした挑戦のひとつに挙げられるのが複雑機構・スプリットセコンド クロノグラフの開発です。

 スプリットセコンドとは、ダイヤル上に2本のクロノグラフ針を装備、同時にスタートした競技者のタイム記録をひとつのクロノグラフで計測できるという機能のこと。

 一見単純そうな技術に聞こえますが、1本の軸で2本の針を同時に、精確に動作させるこの機能は構造の複雑さから不具合が起こりやすく、安定した動作を実現するのは至難の業。

 タグ・ホイヤーでは1900年代初頭から、この複雑なコンプリケーションを修得するべく挑戦を重ね、さまざまなストップウォッチやダッシュボードタイマーにおいてその成果を示してきました。

 こうした歴史を継承するものとして発表されたのが今回の「モナコ スプリットセコンド クロノグラフ」。アイコニックな“モナコ”のルックスに、最先端の素材と技術を結集させたオートオルロジュリーとして、レジェンダリーな複雑機構が見事に復活の時を迎えたのです。

●重量わずか85g!両面スケルトンのケース越しに魅せるオールチタンの造形美

 モータースポーツの世界観からインスピレーションを受けたエッジの効いたスクエア型ケースはチタン製で、風防とケースバックの両方にサファイアガラスを採用したフルスケルトン仕様。

 また、心臓の役割を果たす自動巻のスプリットセコンドクロノグラフ・キャリバー“TH81-00”は世界的に知られるムーブメントメーカーであるヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエのコラボレーションによって完成したもので、これも素材には100%チタン素材を採用。

 さらに構造を見直すことで、わずか85gという驚異的な軽さを実現しています。

計時動作時には2つのクロノグラフ針が同時にスタート。内側をくり抜いたラトラパンテ針は視覚的な楽しさも提供する

 カラーはレースの熱狂から着想を得たレッドと、1969年に発表された初代モナコのカラーにちなんだブルーの2色で展開。

 レッドモデルではケースとダイヤルアーチにブラックのDLCコーティングを施し、インデックスとラトラパンテ針、インダイヤル針にレッドのアクセントを効かせたワイルドなルックスが魅力的。

 ブルーモデルでは異なる仕上げの組み合わせによってチタンケースの造形美を強調、ダイヤルアーチには繊細なアルマイト処理によって仕上げたブルーのグラデーションを添えて、レーシングスポーツの疾走感を表現。

 鮮やかな色彩に心酔しながらケースを裏に返せば、シールドを模ったローターとチェッカーボード柄の模様を施したセンターブリッジが姿を表します。

 力強くダイナミックなデザインの中に、現代ならではの超絶技巧を詰め込んだオートオルロジュリー。タグ・ホイヤーらしい世界観が存分に表現されたマスターピースの誕生です。

●製品仕様
「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ」
・品番:CBW2181.FC8322(レッド)、CBW2182.FC8339(ブルー)
・価格(消費税込・予価):各1672万円
・ケース:41mm径・15.3mm厚
・ケース:チタン
・風防:サファイアガラスダイヤル
・ストラップ:レッドまたはブルーのカーフストラップ 手縫い仕上げ
・ムーブメント:自動巻 スプリットセコンドグラフ キャリバー TH81-00
・駆動時間:パワーリザーブ65時間
・防水性能:30m防水
・発売時期:2024年6月発売予定