今年もいよいよゴールデンウィークに突入。おでかけの合間や移動中、はたまた家でゆっくり過ごす時にも、スマートフォンやタブレットで読めるWeb漫画はぴったり。ウォーカープラスがGWにおすすめする漫画作品の中から、漫画家の五箇野人さんの個人制作作品「海外のド郊外農村の異文化めし。」を、作者の五箇野人さんのコメントとともに紹介したい。


■「おままごと」は世界共通だった!?同じを感じる瞬間にほっこり
五箇野人さんは、数多くの国や地域を旅し、実際に見聞きした海外での出来事を作品として描く漫画家。「つかれたときに読む海外旅日記」「海外 縁にまかせて歩くだけ。」(ともに小学館、単行本5巻/2巻は2024年5月10日同時発売)といった商業作品でも人気を博している。

「海外のド郊外農村の異文化めし。」は、五箇野人さんがXやブログに投稿したエピソード。

アフリカの郊外にて、とある家を訪ねていた時の事。そこに暮らす女の子がココナッツの皮を使った器を持ってきた。そうしたところに異文化を感じていた五箇野人さんは、地面からすくいあげた灰を器を盛りつけられ、差し出されたことに面食らってしまう。

日本の文化では食べ物とは言えないそれを無下に断っていいのかと言葉に詰まる五箇野人さんだったが、その真相は「おままごと」。万国共通な遊びへのお誘いだったことに気付き、異国の果てでもやることは同じでいいと感慨にふけるという体験談だ。


――異国での危険な食事…と思いきや、とてもほっこりするエピソードでした。案内された家がまさに異文化生活という雰囲気だけに、おままごとと気付く前はやはり驚かれましたか?

【五箇野人】中心地からはかなり離れた農村で生活様式も全く違ったので『こういう文化がある可能性はある』と思って驚いていました。

――それまで、他の国や地域でおままごとを見かけたことはありましたか?

【五箇野人】あらためて振り返ると人形遊びやボール遊びはよく見てきましたが、ままごとのシーンに出会うことはほぼなかったです。

――海外の醍醐味の一つははその土地ならではのものを体験することだと思いますが、逆に今回のように「同じ」と感じる瞬間は五箇野人さんはどう感じますか?

【五箇野人】それはそれで自分の中で「新しい発見」になるので楽しんでいます。感覚的には、異文化に触れるとテンションが上がりますが、同じ文化に触れる時は“ほっこり”というか、なんだか嬉しい気持ちになるので、また違った刺激をもらっています。


取材協力:五箇野人(@gokayajin)