サンルーフが壊れて閉まらない……のに雨が降ってきた! そんな悪夢の事態に対応すべく手動の開閉機構が付いているって知ってた?

この記事をまとめると

■サンルーフはクルマ好きが憧れる装備のひとつ

■下取り価格でも有利に働く装備

■あまり知られていないが万が一壊れた際には手動で開閉できる機構がついている

サンルーフが故障したらどうなる!?

 近年は設定車種が減りがちではあるが、クルマ好きであれば憧れたことも多いであろうサンルーフ。見た目のアクセントとなることはもちろんだが、車内がルーミーになることや大きな解放感、車内の換気などメリットも多く、売却時にもプラス査定になることが多い装備となっている。

 そんなサンルーフではあるが、ある程度年数が経過したモデルなどで気になるのが故障ではないだろうか。開かなくなるのであれば被害は最小限に抑えられるが、怖いのが開けたはいいけれど閉まらなくなってしまったというケースだ。

 晴天であればまだマシだが、天候が芳しくないタイミングで閉まらなくなってしまったら最悪車内はびしょ濡れになってしまうこともあるため、閉まらなくなることを危惧して、人によってはサンルーフを開けていないという人もいるかもしれない。

 だがじつは多くのサンルーフ車には、万が一電動で閉めることができなくなってしまったときのために手動で閉めるためのサービスホールが備わっており、そこにレンチを差し込んで回すことでサンルーフを手動で閉めることができるのである。

 ただこの手段で閉めることができるのは、あくまでモーターの故障でサンルーフが動かなくなってしまったときであり、レールの不具合などで物理的にロックされてしまった場合には対処できないので注意が必要だ。

 サンルーフは当然ながらルーフに備わっているため、屋外駐車の場合は雨風や日光などに晒され続けることで、環境的には非常に過酷な装置とも言える。

 そのためモーターの故障だけでなく、前述したレールの不具合やギヤの損傷、シールの劣化などによる雨漏りなど、トラブルの温床になることも珍しくない。

 そんなネガティブ要素を補ってあまりある魅力のあるサンルーフではあるが、そうならないためにも日常的なメンテナンスや清掃はもちろん、あまりに動かさなすぎても固着などのトラブルの要因となってしまうため、定期的に開閉させるなどの気遣いが必要であることは間違いない。