HYBEレーベルADOR(ミン・ヒジン代表)は、「NewJeans」の専属契約解除権限を今年初めに要求したという報道に反論した。

 2日、ADORは、任意代理人であるセジョンを通じ「昨年1月、ミン代表はパク・ジウォン代表との会談で、外部委託先の選定と専属契約を含む重要契約の締結に関する事項を代表権限で行うことを要求。これは『NewJeans』のデビュープロセスで生じた不合理な介入を解決し、独立したレーベル運営を行うためであった」と明らかにした。

 続けて「昨年2月、ミン代表が提出したADORの要請事項を盛り込んだ株主間契約の修正案に対し、HYBE側は副代表のカカオトーク内容を公開して経営権奪取だと主張したが、時期が合っていない」と指摘した。

 最後に「HYBEが事実を歪曲(わいきょく)した公開を続けるのであれば、再び株主間契約の交渉を再開することを提案する」と伝えた。

 また最近、関連業界からミン代表が今年初めに、単独でNewJeansの専属契約解除権限を要求したがHYBEに拒否されたという話が出ていた。

 通常、主要エンターテインメント会社は取締役会の同意を経た上で専属契約を結ぶ。これは専属契約権が会社運営に必要不可欠な資産だからだ。セジョンはこうした株主間契約書の修正案をHYBE側に送ったが、HYBE側は、この提案に無理があると判断し、拒否したということだ。

 もしHYBEがミン代表の株主間契約書修正案を受け入れていれば、ミン代表は取締役会を経ずに単独でNewJeansの専属契約を終了できる。現在、ADORの取締役会は、ミン代表を含む3名で構成されている。3名が議決権を持つが、ミン代表の力が最も大きい。HYBEがこれを阻止するためADORの役員を交代させても、ミン代表が単独で「NewJeans」の専属契約解除権を持つ場合は、「NewJeans」の専属契約を終了できる。

 ミン代表は先月26日に緊急記者会見を開き、経営権の奪取を試みたことはないと主張。当時の会話内容を公開し、経営権奪取の試みはなく、私的な会話の範疇にすぎないと主張していた。


以下ADOR側の立場全文

本日報道されている「所属アーティストに対する契約解除権限」の記事内容に対するADORの立場をお伝えします。

昨年1月25日、ミン・ヒジン代表はパク・ジウォン代表との対面会議で、外部委託先の選定と専属契約を含む重要契約の締結に関する事項を代表権限で行うことを要求しました。これは「NewJeans」のデビュープロセスで生じた不合理な介入を解決し、独立したレーベル運営を行うための要請事項でした。

昨年2月16日、ミン・ヒジン代表とADORの要請事項を盛り込んだ株主間契約の修正案をHYBEに提出しました。

HYBEは先ごろ、HYBEが経営権奪取だと「主張」する副代表のカカオトークを公開しました。該当のカカオトークは4月4日のものです。HYBEの主張によっても、時期が合っておらず、関連のない内容です。

これはHYBEが事実を歪曲し、捏造して世論戦を展開していることを改めて示す事例です。そしてこうした株主間契約の「交渉」内容を続けて公開する予定であれば、再び株主間契約の交渉を再開することを提案します。