<Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント 事前情報◇14日◇鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)◇6456ヤード・パー72>

本格参戦2年目の米ツアーから一時帰国している勝みなみが今季初Vに意欲を燃やした。「ホームに帰ってきた感じがする。自分のゴルフに徹してやれば、結果はついてくると思う」。


この大会は鹿児島市立長田中1年だった2012年に初出場。13歳のツアーデビュー戦は75位タイで予選落ちしたが、2年後の「KKT杯バンテリンレディス」で史上4人目のアマチュア優勝を史上最年少の15歳で達成した。アマチュア時代のツアー出場は歴代最多の69試合。1998年度生まれの黄金世代の先頭を走り続ける勝にとっては、原点ともいえる地元大会だけに気合も入る。

「バンテリンで優勝してちょうど10年。あっという間でした。今年で26歳になるけど、まだ20歳くらいの感覚です」

所属先の冠大会だった前週の「明治安田レディスヨコハマタイヤ」はトータル1オーバーの25位タイ。「ショットはちょっと良くなかったし、パットも入らなかった。でも、アプローチは良くなったし、今週はパットもだいぶ良くなってきました」。この大会は10度目の出場で、過去最高は2019年の2位タイ。ただ、このときは会場が大阪だった。地元では昨年の16位が最高とあって、大勢のファンの後押しを力に今年こそはと力が入る。

「去年は1番ホールのティグラウンドで泣きそうなくらいの応援の声をいただいた。今年もまず帰ってくることができてよかった。感謝の気持ちを持ってラウンドしたい。優勝が一番の恩返しですよね」

勝ちたい切実な理由もある。円安の影響で米ツアーの遠征費は跳ね上がった。「向こうで大変なのはお金ですね。全部自費なので、ホント大変でした。貯金が結構削れたので」。週明けには渡米し、21日からカリフォルニア州で行われる「ファーヒルズ朴セリ選手権」で米ツアーに復帰。その前にファンのために、自分のためにてっぺんを取りにいく。(文・臼杵孝志)


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