毎年この時期になると、桜の花を見て春の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか。実は、桜は古来より強いパワーが宿るとされる特別な木。桜の花を眺めて季節の移ろいを感じながら、開運にもつなげていきましょう! 今回は「お花見の開運行動」をご紹介します。

花見をする時間は午前中〜午後にかけてが理想

桜はその土地の持つエネルギーを1年間蓄えて、春のパワーを一気に解放する植物。そして、つぼみから咲き誇ってすぐに散るため、一年間の陰気を取り除き、春の陽気とともに運を運び込んでくれると考えられます。この桜のエネルギーを最も享受できるのが、朝から昼にかけての時間帯。朝の清新な空気と、日の出の光を浴びた状態の桜だと言えます。

そのため花見を開運に繋げるのであれば、午前中から午後にかけての時間帯が理想的です。夜桜も確かに美しいのですが、エネルギーにあふれているのは朝桜でしょう。

川沿いなど水場に咲く桜を写真に撮る

五行の「水生木(すいせいもく)」は、水は木を育てるという考え方。また、桜の木と水辺も相性が良いと考えられています。木は水面にその姿を映し出し、双方に彩りを与えるでしょう。川沿いの土手などにもよく桜並木があったり、名城のお堀などには立派な桜が植えられていたりと、古くから桜と水が織りなす景色に日本人は魅了されてきました。

そんな水場と桜は花見の時期に最もおすすめな開運風景。写真におさめて、スマホの待ち受けにしてみましょう。きっと心が穏やかになり、この春円満な人間関係を築いていけるはずです。

桜の木に向かって心の中で感謝する

桜は樹齢が長く、それだけ私たち人間の姿を眺めている樹木でもあります。そして春が来ると一斉に咲く様や、開花時期が短く潔く散る姿は、日本人の精神にもよく結び付けられるものですよね。

そのため、桜には古くから脈々と受け継がれる、人々の想いが詰まっています。儀式や象徴だけでなく、毎年の花見など多くの人たちの良い念を受けている植物だと言えるでしょう。そんな桜の木に対し、「ありがとう」という感謝の言葉を心の中で呟いてみて。桜も私たちと同じ生き物。感謝されれば、あなたにご利益をもたらしたいと思うかもしれません。

散った花びらを持ち帰って1日塩水に浮かべる

桜の花びらが散って舞う姿は、何とも言えないはかなさと静かな美しさがありますよね。実はこの桜の花びらにも、桜の木が持つエネルギーが宿っています。桜の枝などを傷つけて持ち帰るのは絶対にダメですが、散った桜の花びらなら大丈夫。花見が終わったら、何枚か綺麗な形のものを自宅に持ち帰ってみましょう。

そして、コップに半分ほど水を張り、粗塩を一つまみ入れ、その上に桜の花びらを浮かべてみてください。春のエネルギーをギュッと閉じ込めた浄化アイテムになります。1日飾っておくだけで、あなたの家の邪気を払ってくれるはず。桜の塩漬けや桜塩なども、季節のパワーを閉じ込めるという意味では同じだと言えます。

おわりに

花見は歴史ある行事であるのと同時に、開運にもつながります。ただし、せっかくの開運効果もマナー違反をしては台無し。「来たときよりも美しく」の精神で、ゴミなどはしっかりと持ち帰りましょう。

脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター

株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。

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文・脇田尚揮