スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、2024年から採用される新たな公式予選方式などについて、4月4日付けでスポーティングレギュレーションに記載されている内容を一部改定している。タイム合算方式の予選では、Q1のインターバル時間、またQ2の実施時間が変更された。

 2024年からスーパーGTではスポーティングレギュレーションが変更され、ひとつのセットでより長くレースを戦えるようにし、環境負荷削減を目指すべくレースウイーク中に使用できるタイヤのセット本数が変更されている。これにともない、公式予選ではタイヤ1セットでアタックが行うことがレギュレーションで定められ、さまざまな検討を経てQ1、Q2のタイム合算方式で予選が行われることになった。

 すでに発表されていたレギュレーションでは、GT500の場合は10分間のQ1、8分間のQ2をそれぞれ15台が走り、そのタイム合算となる。一方GT300はQ1はA組、B組と分かれそれぞれ10分間行われ、各組の上位がQ2の『アッパー16』、下位が『ロワー17』に分かれそれぞれQ2を行うタイムスケジュールとされていた。

 この方式は3月16〜17日に行われた岡山公式テスト、3月23〜24日に行われた富士公式テストで“模擬予選”というかたちでシミュレーションが行われたが、この模擬予選の結果、さらに参戦するエントラントからの意見などを踏まえ、スポーティングレギュレーション付則-8に定められた『タイム合算予選方式の実施細則追記』に変更が加えられることになった。

 主な変更点としては、まずタイムスケジュールの変更がある。Q1はまずGT300のA組(10分間)、インターバル(8分間)、B組(10分間)がそれぞれ行われるが、その後GT500のQ1(10分間)が行われるまでのインターバルが6分間から5分間に変更された。

 その後Q2が行われることになるが、GT300クラスのQ2グループ2、グループ1がそれぞれ8分間から10分間に変更。インターバルも6分間から8分間に変更され、GT500のQ2も8分間から10分間に変更された。GT300では「時間が短すぎてアタックできなかった」という声もあり、しっかりと意見が反映された変更と言えるだろう。

 またタイヤについては、先述のとおりドライのときはマーキングタイヤのうちの1セットに限られるが、ウエット宣言が出され、ウェットタイヤを使用する場合は使用セット数に制限はないとする一文が加えられている。さらに、セッション終了時点から競技車両検査の対象となる車両が通知されるまでの間にできる作業として、タイヤ内圧測定が加えられた。また、予選トップ3に与えられるポイントについて、これまでは対象が競技車両ごとだったが、変更後は予選出走ドライバーについて与えられることになった。