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 3月29日に開幕を迎えた2024年のプロ野球。幸先の良いスタートを切った選手がいる一方で、開幕からファームでの調整が続く選手もいる。特に主力投手が出遅れることは、チームの勝ち星にも大きな影響を与えることとなる。そこで今回は、早期の復帰が望まれているチームの主力投手を紹介したい。

 

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湯浅京己(阪神タイガース)


・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/82kg
・生年月日:1999年7月17日
・経歴:聖光学院高 – BC・富山
・ドラフト:2018年ドラフト6位

 
 2022年に最優秀中継ぎのタイトルを獲得し、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表として世界一にも貢献した湯浅京己。しかし今季は、ここまで二軍で調整を続けている。
 
 聖光学院高では3年時に甲子園出場を果たしたが、湯浅自身はベンチ入りを果たせず。高校卒業後は独立リーグで成長を重ね、2018年に阪神タイガースから6巡目指名を受け入団。
 

 
 入団後は故障に苦しんだが、プロ3年目となる2021年に一軍デビュー。同年は3試合登板で防御率18.00とプロの壁に阻まれたが、翌2022年に大ブレイク。
 
 開幕一軍を勝ち取ると、セットアッパーとして安定したピッチングを披露。59試合に登板し、45 ホールドポイント(2勝3敗43ホールド)、防御率1.09の好成績で同年の最優秀中継ぎに輝いた。
 
 翌2023年には、第5回WBCで侍ジャパンの一員としてブルペンを支え、世界一に貢献した。
 
 一方で、レギュラーシーズンでは開幕からクローザーを任され、プロ初セーブも記録したが、調子を崩して二軍に降格。その後は故障も重なり、最終的に15試合の登板にとどまった。
 
 今季は復活が期待されていたが、3月に体調不良の影響でスローペース調整に。しかし、4月13日の二軍戦で実戦復帰を果たすなど順調な回復ぶりを見せている。

宇田川優希(オリックス・バファローズ)


・投打:右投右打
・身長/体重:184cm/92kg
・生年月日:1998年11月10日
・経歴:八潮南高 – 仙台大
・ドラフト:2020年育成選手ドラフト3位

 
 昨季はブルペンの一角を担い、パ・リーグ3連覇に大きく貢献した宇田川優希。しかし、今季は二軍で開幕を迎えることになった。
 
 2020年育成選手ドラフト3位でオリックス・バファローズに入団。プロ2年目の2022年に支配下登録を勝ち取ると、19試合の登板ながら2勝1敗3ホールド、防御率0.81の成績を残した。
 

 
 昨季は第5回WBCの日本代表に選出。2試合登板で無失点の活躍を見せ、世界一に貢献した。
 
 同年のレギュラーシーズンでは46試合登板し、24ホールドポイント(4勝0敗2セーブ20ホールド)、防御率1.77の好成績をマーク。日本シリーズでも3試合に登板するなど、年間を通して活躍を見せた。
 
 しかし今季は、右肩痛の影響で春季キャンプから別メニュー調整に。3月30日の二軍戦で、ようやく実戦復帰を果たした。万全の状態に整え、再び一軍のブルペンを支えたい。

田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)


・投打:右投右打
・身長/体重:188cm/97kg
・生年月日:1988年11月1日
・経歴:駒大苫小牧高
・ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目

 
 昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けた田中将大。すでに実戦復帰しているが、開幕は二軍で迎えることになった。
 
 2006年高校生ドラフト1巡目で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。すると高卒1年目から28試合(186回1/3)を投げ、11勝7敗、防御率3.82をマーク。新人王を獲得するなど、早くから先発の柱になった。
 

 
 2013年には24勝0敗1セーブ、防御率1.27という異次元の成績を残し、翌2014年からメジャーリーグの名門ニューヨーク・ヤンキースに入団。MLBの舞台でも6年連続2桁勝利を挙げた。
 
 日米で確かな実績を残し、2021年に楽天へ復帰。しかし、同年は勝ち星に恵まれず、23試合の登板で4勝9敗、防御率3.01という成績に。
 
 昨季はNPBで11年ぶりの開幕投手を務めたが、7勝11敗、防御率4.91と低調な数字に終わった。さらに、オフには右肘のクリーニング手術を敢行。
 
 今季は2月中に実戦復帰を果たすも状態が上がらず、開幕二軍スタートが決定。さらに、4月には先発予定が白紙になるなど、復帰まではしばらく時間がかかる可能性がある。
 
 日米通算200勝まで残り3勝と迫っているだけに、早めに一軍へ合流したいところだ。
 

髙橋宏斗(中日ドラゴンズ)


・投打:右投右打
・身長/体重:186cm/86kg
・生年月日:2002年8月9日
・経歴:中京大中京高
・ドラフト:2020年ドラフト1位

 
 今季は山本由伸(現:ロサンゼルス・ドジャース)の投球フォームを取り入れるなど、試行錯誤を続けていた髙橋宏斗。しかし状態が上がらず、開幕を二軍で迎えることになった。
 
 中京大中京高から2020年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。ルーキーイヤーは二軍暮らしとなったが、翌2022年に早くも一軍デビュー。同年は19試合に登板し、6勝7敗、防御率2.47の好成績を残した。
 

 
 昨季は開幕前に行われた第5回WBCの日本代表に選出。同年のレギュラーシーズンでは25試合(146回)を投げ、7勝11敗と勝ち星には恵まれなかったが、防御率2.53をマーク。初の規定投球回もクリアした。
 
 今季は開幕投手候補と期待されたが、オープン戦では3試合登板で防御率5.00。被安打12、与四死球7と低調な結果に。開幕を目前にして、立浪和義監督は二軍再調整を決断した。
 
 それでも、4月7日の福岡ソフトバンクホークス二軍戦では完封勝利を挙げるなど、ファームでは無双状態。一軍昇格へ向け、万全の調整を続けている。開幕ダッシュに成功したチームに、さらなる追い風を吹かせたいところだ。

小川泰弘(東京ヤクルトスワローズ)


・投打:右投右打
・身長/体重:172cm/82kg
・生年月日:1990年5月16日
・経歴:愛知・成章高 – 創価大
・ドラフト:2012年ドラフト2位

 
 開幕投手の大本命と目されていた小川泰弘だが、まさかの離脱を強いられた。
 
 2012年ドラフト2位で東京ヤクルトスワローズに入団すると、ルーキーイヤーから先発ローテーションに定着。
 

 
 同年は26試合(178回)を投げ、16勝4敗、勝率.800、防御率2.93と傑出した成績を残し、投手2冠(最多勝、最高勝率)と新人王に輝いた。
 
 翌2014年にはプロ2年目にして開幕投手を任されるなど、早くから先発陣を牽引。一時は不調に陥る時期もあったが、その後も安定して白星を積み重ねた。
 
 昨季は23試合に登板し、10勝8敗、防御率3.38と安定した成績をマーク。
 
 プロ入りから11年連続で100イニング以上をクリアするなど不可欠な存在となっている小川。今季も4年連続での開幕投手に向けて調整を進めていた。
 
 しかし3月上旬、上半身のコンディション不良により戦列を離れる事態に。それでも、4月5日には実戦復帰を果たしており、シーズン序盤での一軍復帰が見込まれている。

和田毅(福岡ソフトバンクホークス)


・投打:左投左打
・身長/体重:179cm/81kg
・生年月日:1981年2月21日
・経歴:浜田高 – 早稲田大
・ドラフト:2002年ドラフト自由枠

 
 今季で43歳となり、パ・リーグの最年長選手となっている和田毅。昨季も衰えを感じさせない投球を続けていたが、今季は左手中指のマメの影響で一軍登板を回避し、二軍スタートとなった。
 
 浜田高では2年時からエースとして活躍し、2年連続で甲子園に出場。早稲田大学に進学すると、4年時には早大を52年ぶりの春秋連覇達成に導いた。
 

 
 大学屈指の左腕として大きな注目を集め、2002年ドラフト会議で福岡ダイエーホークス(現:ソフトバンク)から自由獲得枠で指名を受けて入団。
 
 入団1年目から先発ローテーションを担い、チームのリーグ優勝に貢献。同年は26試合(189回)を投げ、14勝5敗、防御率3.38と圧巻の成績を残し、満票で新人王を獲得した。
 
 翌年以降も5年連続2桁勝利を達成すると、2010年には17勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。2012年からはメジャーリーグへ挑戦した。
 
 2016年に古巣・ソフトバンクに復帰すると、初年度から15勝5敗、勝率.750、防御率3.04をマークして2度目の最多勝と初の最高勝率を獲得。
 
 42歳となった昨季も、開幕ローテーション入りを果たして21試合に登板。8勝6敗、防御率3.24と衰え知らずの数字を残した。
 
 今季も開幕一軍スタートが想定されていたが、左手中指のマメの影響で、本拠地開幕戦の先発を回避。それでも4月10日にはファームで先発し、6回無失点の好投を披露。順調な回復を見せており、球団記録となる最年長勝利の更新もそう遠くはないだろう。

 

 

 
【了】