○ 楽天 12 − 1 ロッテ ●
<7回戦・楽天モバイル>

 投打がガッチリと噛み合った楽天は2連勝。先発で9回6安打1失点と力投した早川隆久投手(25)は、今季2勝目(3敗)を3年ぶりの完投で飾った。

 楽天打線は2回、8番・辰己の適時三塁打で先制すると、1番・小郷、2番・村林にも連続適時打が飛び出し一挙4得点。5回は3番・浅村の3号2ランで2点を加え、7回は4番・島内の適時二塁打などでダメ押しとなる6点を加えた。

 4月19日の西武戦(ベルーナドーム)以来の先発となった早川は、太田とのバッテリーで9回127球、6安打1失点、8奪三振2四球の力投。3年ぶりとなる完投勝利を達成し、太田と抱き合いながら勝利を喜んだ。

 4年目となる今季は開幕投手を務めたものの、上述の西武戦では太田と呼吸が合わず3回までに5失点。捕手が同学年の石原に代わった4回以降は7回まで無失点に抑えていた。翌20日に登録抹消。その理由について今江監督は、「明らかに(太田と)コミュニケーションが上手くできていなかった。それじゃ困るという話。開幕投手を務めてチームを引っ張っていってほしい選手が、キャッチャーと合わないからどうこうというのも寂しいですし、そんなことを言い訳にしてほしくない」と説明していた。

 早川は一軍復帰戦で再び太田とバッテリーを組み、1年目以来となる完投勝利を達成。試合後は太田とともにお立ち台に上がり、開口一番「2週間前はいろいろとお騒がせしてすみませんでした」と謝罪。楽天モバイルパークはどよめきと大きな拍手に包まれた。

「バッテリーで勝ちをつかむのは、一段と違うものがあると思いましたし、また太田さんと、これから勝ち星を積み上げていければ」と左腕。太田は「早川の良さを一番わかっているのは僕だと思うので、これからも早川を最大限生かしていけるように頑張りたいと思います」と絆を深め、ファンから万雷の拍手を浴びた。