3月26日(現地時間25日、日付は以下同)。ニューヨーク・ニックスは、ホームのマディソン・スクエア・ガーデンでデトロイト・ピストンズ相手に最大31点差をつけ、一度もリードを奪われずに124−99の完勝を飾った。

 ここ7戦を6勝1敗としたニックスでは、ジェイレン・ブランソンが28得点6アシスト、マイルズ・マクブライドとボーヤン・ボグダノビッチが13得点、ジョシュ・ハートが今シーズン6度目のトリプルダブル(11得点14リバウンド10アシスト)をマーク。

 もっとも、この試合のヒーローはドンテ・ディビンチェンゾだろう。27歳のウイングプレーヤーは、オールスターブレイク後に平均35.4分とプレータイムを伸ばし、17.7得点4.3リバウンド3.3アシストを残していた。

 そしてこの日はフィールドゴール成功率60.9パーセント(14/23)、3ポイントシュート成功率55.0パーセント(11/20)とよく決まり、キャリアハイの40得点に5リバウンド2アシスト2スティールと大暴れ。

 1試合で11本の3ポイント成功は、JR・スミスとエバン・フォーニエ(現ピストンズ)が保持していた10本を上回り、ニックスのフランチャイズ史上最多成功本数の新記録を樹立した。

 この試合を終え、ディビンチェンゾは70試合の出場で平均14.9得点3.5リバウンド2.6アシスト1.3スティールを記録。3ポイント成功率40.0パーセント(平均3.3本成功)とし、3ポイント成功234本でリーグ3位へ浮上。

 1シーズンにおける3ポイント成功数でも、2021−22シーズンにフォーニエが残した球団最多成功数の241本まで肉薄しており、今後2、3試合のうちに球団新記録を塗り替えるに違いない。

 イースタン・カンファレンス4位の43勝28敗を残すニックスで活躍を続けるディビンチェンゾに対し、トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)は「見事だ。彼はシーズンを通じて活躍している。チームメートたちが彼へグッドショットをクリエイトしていると思う。そこで彼は着実に決め切り、試合全体でハードにプレーしてくれている」と称えていた。

 2シーズン連続のプレーオフ出場を狙うニックスにとって、昨夏のFA(フリーエージェント)戦線でディビンチェンゾを獲得したことは、大成功だと言えるだろう。

【動画】自己最高の40得点をマークしたディビンチェンゾのハイライト!