【いま注目のトレンドワード・305】 1980年代に人気を博した過激なバラエティ「痛快なりゆき番組 風雲! たけし城」(以下「風雲! たけし城」)。令和の世である5月24日に、なぜか「風雲たけし城」がトレンド入りした。その理由を紹介しよう。

●エモすぎる!? 「風雲たけし城」が話題となった理由とは


 1986年〜89年にかけて放送され、当時空前絶後の大ブームを巻き起こした「風雲! たけし城」。視聴者100人ほどが毎回難攻不落のたけし城を落とすべく難関にチャレンジする、視聴者参加型のアクションバラエティ番組だ。
 エンタメ感溢れる難関と必死に挑戦する様子がお茶の間の爆笑をさらい、大きな社会現象を生み出すほどの人気を獲得。その人気は海を越え、世界中の人々を虜にした。
 懐かしいワードが突如ネット上を賑わしたのは、「Fate/Grand Order」のイベント「風雲からくりイリヤ城 〜果心居士のささやかな野望〜」が発端のもよう。
 「Fate/Grand Order」とは、「Fate」シリーズの一つとして2015年7月に始まったスマートフォン向けRPG。かつて発売された「Fate」シリーズのファンディスク「Fate/hollow ataraxia」に収録されたミニゲーム「風雲イリヤ城」は「風雲! たけし城」が元ネタになっており、発売当時も話題となっていた。
 今回の「風雲からくりイリヤ城 〜果心居士のささやかな野望〜」というイベントタイトルが告知されたことで、当時番組を視聴していた人が反応。「若い世代は風雲たけし城って知らないだろうなぁ」「風雲イリヤ城から風雲たけし城を連想するのは同世代」などと話題となり、「風雲イリヤ城」とともに「風雲たけし城」もトレンド入りを果たした。
 実は4月にはなんと令和版の「風雲! たけし城」がAmazon Prime Videoで復活し、全世界へ配信されている。再び人気を集め、ゴールデンで放送される日も来るかもしれない。(フリーライター・井原亘)
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■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている