2023年2月の公立高校入試で、発覚した採点ミスの再発防止に向けた有識者会議が5月29日、千葉市内で開かれ、教員の十分な採点時間の確保などを提言に盛り込む方針が決まりました。

 2023年2月の公立高校入試では、98校で、合わせて933件もの採点ミスが発覚しました。

 公立高校入試の改善検討会議は、採点ミスの原因究明や検証、それに再発防止策を取りまとめるため、4月に設置されました。

 3回目となる会議も、冒頭を除き非公開で開催され、教育委員会の冨塚昌子教育長が「ことし7月中には県民に再発防止策を公表できるよう取り組みたい」と挨拶しました。

 会議後に記者団の取材に応じた真田範行委員長らによりますと、会議では、採点側のミスを最小限にするため、提言に、教員が採点に専念できる時間の確保などを盛り込む方向で一致したということです。

 また、出題形式の抜本的な改革も検討中で、受験生に関わる具体的な改善点も提言に盛り込まれる可能性があるということです。

 提言は、6月中旬までをめどに、教育長に提出される予定です。