レイズにマイナー行きを伝えられていた上沢直之投手(30)が27日(日本時間28日)、金銭トレードでレッドソックス(Rソックス)に移籍した。開幕マイナーこそ確定したが、新天地の地元メディアは新加入の右腕に高い期待を寄せた。

 移籍情報サイトのMLBトレードルーマーズは、Rソックスの苦しい先発投手事情を紹介。主戦ジオリトとマーフィーはともに靱帯(じんたい)損傷で今季絶望で、上沢について「取るに足りない金額で獲得でき、少なくともジョーカー的な選択肢になり得る」と指摘した。

 また、米FM局WBZ(電子版)は「日本では昨季24試合に先発し、防御率2・96、9イニング相当の奪三振率6・6、与四球率2・2。日本ではきっちりストライクゾーンに投げていた。今春は新しいボールに適応しつつあるところだった。投手陣のインフラ構築のための新たなプロジェクトとなる」と期待を報じた。

 さらに、今春のオープン戦でRソックスの大砲デバースを高め直球で、さらにオリオールズのマキャンをスプリットで三振に仕留めた動画に「素晴らしい球を持っている」と添えた。

 上沢は当初、Rソックス移籍により開幕メジャーが期待されたが、マイナーで開幕を迎えることがほぼ確定した。Rソックス地元紙ザ・リパブリカンのクリス・コティッロ記者が日本時間28日午後、X(旧ツイッター)で「Rソックスから『上沢直之を『マイナーリーグ・トレード』で獲得した』との確認が取れた。ということは、上沢はメジャー40人枠には加えられない(少なくとも、現時点では)。だが、公式にRソックスには所属するということだ」と伝えた。