ドジャースの大谷翔平選手は25日(日本時間26日)、ドジャースタジアムで水原一平氏の違法賭博疑惑について声明文を発表。賭博に関与したことはなく、水原氏に口座から金を盗まれ、うそをつかれたと語った。大谷の通訳を務めていた水原氏は20日、チームを解雇されていた。

 米スポーツ専門局ESPNは27日、「大谷翔平、賭博スキャンダルのスポットライトに照らされ、一人でポツン」のタイトルでスーパースターの孤独を同情的に伝えた。

 「水原氏がいない大谷を想像するのは難しい。常に傍らに寄り添っていた従者がいないと、大谷翔平の存在感は薄れ、体が小さくなり、堂々としていないように見える。それはまるで、大谷翔平が完全な偉大さを身にまとうためには、水原氏の恒常的な存在を必要としていたかのようだ」

 「とにかく優れた従者でいるには、特定の『振り付け』が存在していた。水原氏は常に大谷の4歩後ろを歩き、大谷のリュックサックを背負い、大谷の水のボトルを手にしていた。邪魔者を追い払えるくらいには近い距離で、そしてオーラを放つ偉大な男が息をつけるくらいには遠くにいるためのように」

 「外からは、水原氏があらゆる雑事や潜在的な障害を取り除き、そして偉大なる者は野球のことだけ考えていたように見えた。水原氏の恒常的な存在は大谷の天賦のユニコーンぶりを証明するものであり、あまりにもそうだったからこそ、いま彼が一人で歩くのを見るのはガックリくる」

 唯一無二のユニコーンにとって、救いは結婚により日々の孤独が薄れることだろうか。