◇3日 ソフトバンク2―4ロッテ(ペイペイドーム)

 チーム最年長38歳のロッテ・荻野貴司外野手が3連敗の危機を救った。9回から守備固めで出場し、延長12回2死一、二塁のチャンスで初球のカットボールをフルスイング。ダイビングキャッチを試みた左翼手・近藤のグラブを抜く2点二塁打で4時間を超える熱戦にけりをつけた。

 「甘い球なら初球から行こうと思っていた。点を取れない中、投手陣が粘り強く投げていたので何とかしたかった。みんなの気持ちが打球に乗ったのかもしれない」

 9回には相手守護神のオスナから36歳の角中がいったんは勝ち越しとなる右前適時打。「カクには絶対的な信頼をみんなが持っている。カクに本当に助けられています」と荻野も角中の頑張りに引っ張られている。

 両ベテランが存在感を発揮した勝利に吉井監督は「やっぱ、おじさんたち、さすがです」と笑顔でたたえた。