◇6日(日本時間7日)MLB カブス1―4ドジャース(シカゴ)

 ドジャースの山本由伸投手(25)はカブス戦でメジャー3試合目の先発登板。8奪三振(K)など5回を3安打無失点、8奪三振に抑え、メジャー初勝利を挙げた。カブス・鈴木誠也外野手(29)と3打席の直接対決は2打数無安打、1四球。ドジャースの大谷翔平選手(29)は4打数2安打、1四球1三振だった。

 地元メディアの米ドジャースネーションは「山本由伸が『shoved(快投した)』。5回3安打自責0、8K、CSW38%。どうやら本物のようだ。ドジャースは前日の黒星から白星へ。攻撃陣は沈黙したが、ようやく勝てるほどには働いた」と報じた。

 「CSW%」とは「投球における見逃し三振+空振りの割合」で、一般的に先発投手は30%を超えると一流とされる。

 同メディアは、さらに「山本由伸のメジャー初登板は防御率45・00だった。そこから2試合を経て(2試合目の7・50から)防御率は4・09まで良化。さらにFIP1・55、xFIPは2・91で、(9イニング相当の)奪三振率は12・27だ。エリート投手に必要な要素を全て持っている」とした。

 「FIP」は被本塁打、与四死球と奪三振のみを用いた投手の評価指数で、近年は防御率より重視する向きもある。一般的には3点台で合格点、2点台で一流とされる。「xFIP」は、被弾を補正したFIPの期待値。

 奪三振率12・27は、カブスのジョーダン・ウィックス(13・50)と、パイレーツの新星ジャレッド・ジョーンズ(13・11)に次ぐナ・リーグ3位となっている。