パリ五輪競泳男子800メートルリレー日本代表の村佐達也(17)が通う愛知・中京大中京高で8日、生徒会主催の激励会があった。体育館で全校生徒が見つめる中、初の五輪に挑む村佐は「経験したことないプレッシャーや緊張もあると思いますが、そんな状況でも自分の泳ぎ、レースができるように全力を出し切ってきます」と誓った。

 創立101年の歴史を誇る同校によると、在校のまま夏季五輪に出場するのは村佐が初めてという。”100年に1人の逸材”は生徒会長から壇上で花束を受け取ると、はにかみながら左手でガッツポーズを作った。

 パリ五輪競泳日本代表では最年少の17歳。これまで国際大会は未経験だったが、1500メートルから200メートル自由形に転向して1年余りで「小学校からずっとテレビで見てきたあこがれの舞台」という五輪のメンバーに滑り込んだ。

 名古屋市を中心に全国展開する「歌志軒」の油そばが好物だが、3月の代表内定後はまだ食べられていないという。それでも「まずとらないと」と話していたパスポートは、今月に入って既にゲット。「自分が1番伸び(しろ)があると思うので、その可能性を前面に出していきたい」と意気込んだ。