スーパーGT 開幕戦 決勝 14日 岡山国際サーキット

ペン=田村尚之 カメラ=多賀まりお

 GT500クラスを戦うauトムスの坪井翔(28)/山下健太(28)組(トヨタGRスープラ)が、鮮やかなポールtoウインを決めた。気温が30度近くまで上昇する難しいコンディションも物ともせず、2位に10秒以上の大差を築く圧勝。連覇を狙うシーズンに最高のスタートを切り、2人は「次の富士も連勝を狙う」と気勢を上げた。GT300クラスはムータインギングの堤優威(28)/平良響(23)組(トヨタGR86)が、予選2番手からタイヤ無交換作戦を決めて逆転勝利。(観衆=1万5500人)

 クニミツの山本尚貴/牧野任祐組が、ホンダシビック・タイプRのデビュー戦で3位表彰台に食い込んだ。終盤担当の山本は何度も2位をうかがうも、あと一歩及ばず。「クルマもタイヤも調子良かったが、(抜ける)機会がなかった。デビュー戦は1回しかないから、優勝したかった」と悔しそう。病み上がりの牧野も、2度のテスト欠場のブランクを感じさせない奮闘ぶりで、「走り始めは『あっ』と思ったが、すぐに慣れた。表彰台には上れたけど、優勝できなくて悔しい」と次戦の雪辱を誓う。