名古屋グランパスは15日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで練習をした。体調不良のGKランゲラックに代わって7日のJ1第7節・福岡戦(豊田ス)と13日の同第8節・磐田戦(ヤマハ)に先発したGK武田洋平(36)を、長谷川健太監督(58)が「感謝しかない。本当によくやってくれた」と改めて称賛した。

 長谷川監督によればランゲラックは体調が思わしくない中、主将として連敗から立ち直るチームの力になるべく3月30日の横浜M戦(豊田ス)、4月3日の札幌戦(札幌ド)に強行出場。無理がたたったか、札幌から帰ると体重が3キロ減るほどの体調不良に陥った。

 ランゲラックは福岡戦後に練習復帰するも、磐田戦の前日練習後に回復が間に合っていないと自己申告。武田が2試合連続で先発し、再び無失点で試合を締めた。清水の監督時代にプロ入り当初の武田を知る長谷川監督は「清水時代とは比べものにならないくらい頼りがいがある、大人の選手になってくれた」と目を細め、「クリーンシート(無失点)2試合の選手を次の試合で使わないのかと怒られちゃうくらいだと思うが、今週のミッチ(ランゲラック)の状態を見ながら、どっちを使うかはまた判断していきたい」と語った。