◇15日(日本時間16日)MLB ドジャース―ナショナルズ(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)は地元のパドレス戦に「2番・DH」でスタメン出場。黒人大リーガーの草分け的存在をたたえるジャッキー・ロビンソン・デーにちなみ、大谷も他の選手たちと同様に背番号「42」で第1打席にライト前ヒットを放った。

 「42」番はメジャーで唯一、全球団の永久欠番で、この日しか着用できない。ロビンソンは1945年、当時ブルックリンに本拠を置いたドジャースと契約。そのため、ドジャース地元中継局スポーツネットLAのハートゥング実況は「ドジャースはジャッキー・ロビンソンと契約した点で先駆者でしたが、それは野茂英雄のときも同様でした」と紹介した。

 野茂英雄は1995年、近鉄を任意引退し、ドジャースと契約。同年に先発28試合で13勝6敗、リーグ2位の防御率2・54、同トップの236奪三振をマークし、アジア出身選手で初の新人王に輝いた。

 同局は、多様性に重きを置いてきたドジャースの象徴としてさらに数人を紹介。メジャー通算124勝を誇る韓国出身の朴賛浩投手(現パドレスのアドバイザー)が在籍し、黒人でNBAのスーパースターだったマジック・ジョンソンと、LGBTをリードしてきたビリー・ジーン・キング(元テニス女子シングルス世界ランク1位)は共同オーナーを務めている。また、「(日系4世の)スティーブン・ネルソンは史上初めてアジア系米国人で球団専属の実況を務めている」とした。