ラグビーリーグワンのトヨタは16日、来季(2024〜25シーズン)の新加入スタッフとして、昨秋のW杯でニュージーランド(NZ)代表オールブラックスの監督を務めたイアン・フォスター(58)、新加入選手として13人制ラグビーリーグのNZ代表ジョセフ・マヌ(27)の入団を発表した。フォスター氏の役職は未確定だが、ヘッドコーチを含め強化スタッフに入ることは決定済みという。合流時期は未定。

 フォスター氏は現役時代はNZのワイカト代表のSOとして活躍。同世代に第1回W杯優勝SOのフォックスという名手がいてオールブラックスには選出されなかったが、引退後の2004年からスーパーラグビーのチーフスで監督を務め、12年にはオールブラックスのスティーブ・ハンセン新監督を支えるアシスタントコーチに就任し、15年W杯の優勝に貢献。19年W杯後に監督に就任し、23年W杯では準優勝の成績を残した。

 フォスター氏はトヨタを通じて「ここ数年、日本のラグビーの発展を注視してきました。リーグワンは間違いなくこれからも向上していきます。トヨタに加わることに非常に興奮しており、チームに違いを生み出す決意があります。彼らの野心に非常に感銘を受けており、タイトル獲得の目標を達成するため、ともに歩んでいけると確信しています。もちろん、再びスティーブ(ハンセン)とつながりを持ち、彼と一緒に仕事をすることを楽しみにしています。私たちは常に協力しあい、多くの偉業をともに達成してきました」とコメント。

 フォスター氏とは19年W杯以来のコンビ復活となるトヨタのハンセン・ディレクター・オブ・ラグビー(強化統括)は「イアンがトヨタに合流することを大変うれしく思います。皆さまご存じの通り、私とイアンは個人的に深いつながりがあり彼を深く信頼しています。彼は優れたコーチだけでなく、素晴らしい友人でもありますので、彼の合流を心待ちにしています。私たちはすでに来年のプランについて活発な議論を行っており、興奮が高まっています」と期待を込めた。