◇16日(日本時間17日) ドジャース6―2ナショナルズ(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は「2番・指名打者」で出場し、5打数2安打だった。3試合連続安打&4試合ぶりマルチ安打をマーク。日本選手最多のメジャー通算176本塁打はお預けとなった。チームは6―2で快勝し、3連敗は逃れた。

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 4試合ぶりのマルチ安打とはいえ、大谷の心は晴れやかではないだろう。2、4、7回と得点圏に走者を置いた場面で、3度とも初球を打ち損じて凡退した。今季得点圏では21打席で19打数1安打2犠飛の打率5分3厘。韓国での開幕戦で適時打を放って以降、20打席連続無安打だ。

 試合前の監督囲み取材でも、大谷の得点圏打率に話題が及んだ。その時は、「まだデータが少ない」と一蹴したロバーツ監督だったが、試合後は大谷について「もともと彼は攻撃的な打者だが、得点圏ではいつも以上に打ちにいっている。もう少し気持ちを抑えて、投手に球数を投げさせることも必要だ」と指摘した。

 昨季のエンゼルスでは得点圏打率は3割1分7厘だった。新チームにきて、走者がいる場面で必要以上の力が入っているのか。この日、松井秀喜さんを超えるメジャー通算176号はお預けとなった。17日は大好きなデーゲーム。得点圏で、豪快な一発を打って新たな勲章を手にしたい。