ドジャースデーブ・ロバーツ監督が専門番組「MLBネットワーク・ラジオ」に出演し、得点圏打率が低迷する大谷翔平投手に関して言及。話し合いを持ったことを明かしつつ、改善へ向けて意欲を見せるスーパースターを絶賛した。

■得点圏打率の改善に向けて話し合い

18日(日本時間19日)時点で、大谷は打率.360をマーク。さらに31安打は同僚のムーキー・ベッツ内野手と並びリーグ最多となっており、好調をキープしている。しかし、走者をスコアリングポジションに置いた得点圏打率は.053(19打数1安打)と低迷。

そのため、同監督は大谷と話し合いを持ったことを明かした。普段から積極的にスイングをかける大谷だが、得点圏に走者を置くと、その傾向が一層強まる。初球から際どいボールに手を出し、凡退するケースが目立っていた。早打ちという特徴を把握している相手投手の配球にハマった形だ。

そこで、同監督は大谷との話し合いで、ボールを見極めて打者有利のカウントに持ち込むよう提案したことを示唆。球数を投げさせる中で、投げミスを待つことも考えるように促した模様だ。

■「チームへのアプローチは勝利だけ」

「素晴らしい会話ができた」と振り返った同監督。その上で「私がもっとも感銘を受けたのは、彼の改善への意欲だ。どんな形であれ、どんな方法であれ、さらに良くなることに完全に前向きなんだ」と大谷の姿勢を称賛。

さらに、指揮官は大谷について、自分のことよりチームの勝利を最優先に考えていると指摘。「彼のチームへのアプローチは勝利だけだ。もし、チャンスで相手の内野が深く守っていれば、得点につながるゴロを打とうとするし、犠牲フライを打つことも厭わない。彼はチームが勝つためにプレーする」と主張した。

そもそも大谷はエンゼルス時代に実現できなかったポストシーズン進出を叶えるためにドジャースへ移籍してきた。得点圏打率が向上すれば、自ずと打点も増えるはず。チームに勝利をもたらす打撃に期待が集まる。