◇18日 「ルーキーシリーズ第8戦 三国プリンスカップ」最終日(福井県・三国ボート)

 優勝戦が18日行われ、前田翔(24)=愛知=が5コースから最内を差し抜け、22年10月の浜名湖以来、通算2回目の優勝を飾った。最終ラップまで追い詰めた1号艇の佐藤隆太郎が2着、砂長知輝が3着だった。3連単配当は5万円台の波乱決着になった。

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 前田がミラクル差しでルーキーシリーズ初Vを飾った。今節なかなか伸びが上向かず、優勝戦でも展示タイムは5番手タイ。本番のSもコンマ18と一番遅いタイミングだった。

 しかし1マークで4カドからトップスタート決めた新開が握っていき、それに内3艇が抵抗して絶好の展開が訪れる。5コースからぽっかりと空いたブイ際を難なく差し抜けると、1周2マークで握ってきた佐藤を抑え全速で先に回った。コーナーごとに佐藤に詰め寄られるシーンはあったが「差されないようにしっかりターンマークを回った」と冷静さを保って先頭を守り切った。

 「優出する回数は増えたのになかなか優勝することができなかった。長かった」と1年半ぶり2回目のVにホッした表情を見せる。「G1に呼んでもらえる選手になりたいので、今回のVをきっかけにもっと頑張りたい」と今後のさらなる活躍を誓った。