F1の公式SNSが30日、事故死から丸30年を迎えた元F1ドライバーのローランド・ラッツェンバーガー選手を追悼し、「本日は、われわれもローランド・ラッツェンバーガーを思い出します」とつづった。

 ラッツェンバーガー選手はオーストリア出身で全日本F3000(現・スーパーフォーミュラ)にも参戦。1994年4月30日に伊イモラサーキットで行われたサンマリノGPの予選2日目にシムテックの一員として出走したが、タイムアタック中にフロントウイングが脱落し、コース外のコンクリートウオールに激突。33歳の若さで帰らぬ人になった。

 翌5月1日に行われた決勝ではウィリアムズに所属した元王者のアイルトン・セナ選手が高速コーナーのタンブレロでコースアウトし、こちらもコンクリートウオールに激突。搬送先の病院で34歳で死去した。2人の事故死を契機にモータースポーツ界ではマシンやサーキットの安全対策が徹底されるようになった。